◆◇━━━━━◇◆ 心と体のリハビリテーション研究会 ◆◇━━━━━◇◆        〜*−*〜 KOKO-KARA Information 〜*−*〜              第36号:2013.2.24       〜 セラピストのモチベーションコントロール 〜            http://www.koko-kara.info/ ◇◆◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆◇   「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信を  希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。 CONTENTS〈目次〉───────────────────────────  ■ セラピストのモチベーションコントロール  ■ Spine Dynamics 療法特別研修会  ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook を始めました!  ■ 求む! 特別研修会 地域世話人  ■ 編集担当者からの一言 ───────────────────────────────────        ■ セラピストのモチベーションコントロール ■ ───────────────────────────────────   過去に患者様のモチベーションコントロールについて紹介させていただき  ましたが、患者様へ最大の治療を行うためには、私たち自身のモチベーショ  ンコントロールも必要であると考えます。   そこで今回は、自分自身のモチベーションコントロールについてご紹介し  たいと思います。  ■モチベーション向上のポイント   モチベーション向上には外発的モチベーション、つまり『報酬』が活用さ  れますが、実際には内発的モチベーション、つまり『感情』が大きく関係す  ると報告されています。   私たちに必要なのは『意味のあるゴールに向かって毎日進んでいる実感』  であり、モチベーションアップの大きな鍵となるのです。   エドワード・デシ博士により、ある実験が行われました。   被験者は2つのグループに分けられ、パズルを解くように指示されました。   グループAはパズルを解けた報酬として現金が支払われます。グループB  は何もありません。この結果は皆様がご想像の通り、グループAがグループ  Bよりも2倍以上の時間をかけてパズルを解くことに努めました。   そして翌日は、グループAに対して「今回は報酬額を減額する」と伝えま  した。すると、グループAはパズルへの興味を失いました。一方、グループ  Bは前日にも増して、意欲的にパズルに取り組んだそうです。   これは、グループAは「報酬をもらうこと」を目的にパズルを解いていた  ために、報酬の減額により興味を失ったのです。一方グループBは、パズル  を解くこと自体の楽しさ、充実感によって積極的に問題を解いていったと報  告しています。   上記実験の結果からも、内的モチベーションの大切さが伺えます。   では、実際に内的モチベーションはどのように向上させるのでしょうか。  ■内的モチベーションを向上させる方法  ・エクササイズ   身体を動かすことにより血中にエンドルフィンなどの化学物質が放出され、   ストレス軽減へとつながります。そして身体の健康が、感情の健康へとつ   ながります。エクササイズを行う際には低負荷とし、自分が実施しやすく   設定することもポイントとなってきます。  ・環境を整える   自分自身が仕事をしやすい環境を整えることもモチベーションを向上させ   る重要な鍵となります。まずは自分をよく観察し、何が仕事を進歩させ、   何が障害になっているかを調べてみましょう。  ・内省と点検   内省とは自分の考えや行動を深くかえりみることを意味します。上述した   “環境を整えること”につながってきますが、内省を習慣づけることによ   り自分のパターンを知ることができます。さらに、洞察力の向上や、今後   の環境改善の目安にもなってきます。   一度、自分自身のモチベーションコントロールに意識することもよいかも  しれません。冒頭でも述べた通り、私たちセラピスト自身のモチベーション  コントロールは患者様への影響も大きく関与すると考えられます。患者様の  治療への取り組みの一つとなるでしょう。 ───────────────────────────────────          ■ Spine Dynamics 療法特別研修会 ■ ───────────────────────────────────   慢性疼痛疾患に対し、多くのセラピスト達が「患部のみの治療では完治し  ない」と感じているのではないでしょうか。世界的にも、慢性疼痛に対する  客観的評価法及び保存治療法はいまだ確立されておらず、現場では対症療法  が中心にならざるを得ません。   そこで我々は、患部を何らかの機序で発生した『結果』と捉えることで、  真の慢性疼痛疾患治療が実践できることを提唱します。慢性疼痛疾患の治療  では、身体のメカニカル及び反射的な両要素の因果関係を解き、根因となる  問題点を改善する必要があります。   本講演では、筋出力(作用力)と反作用力を緩衝する脊柱弯曲機能の関係  を、実技デモや多くの動画を用いて、分かりやすく説明します。  ◇ 会場・期日   福 岡: 3月16日〜17日 福岡リハビリテーション専門学校(満席)   豊 橋: 3月20日    医療法人整友会豊橋整形外科向山クリニック New!北九州: 4月13日    ウェルとばた 12階 New!別 府: 4月14日    新別府病院   熊 本: 4月28日    九州中央リハビリテーション学院   札 幌: 6月22日〜23日 札幌市教育文化会館  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/kensyukai/    ☆ お申し込みは携帯電話からも可能です。     http://www.koko-kara.info/i/ ───────────────────────────────────   ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook を始めました!■ ───────────────────────────────────   心と体のリハビリテーション研究会の facebook サイトでは、各種講演会  ・研修会のお知らせやその様子をタイムリーに発信しています。   また、研究会ホームページ(掲示板)に書き込めないつぶやきや、ちょっ  とした質問など、どしどしご投稿ください。    facebookサイト http://www.facebook.com/kokokaraken ───────────────────────────────────          ■ 求む! 特別研修会 地域世話人 ■ ───────────────────────────────────   この度、「心と体のリハビリテーション研究会」では、「姿勢制御アプロ  ーチ」講演会にご参加いただいたみなさまからのご希望により、ご要望に応  じた「特別研修会」を実施することになりました。   そこで、研究会事務局では、上記地区の研修会と同じような企画をしてい  ただける地域世話人を募集いたします。   地域世話人募集に関する詳細はホームページをご覧ください。   http://www.koko-kara.info/kensyukai/sewanin.html    ───────────────────────────────────            ■ 編集担当者からの一言 ■ ───────────────────────────────────   今回は、私たちセラピスト自身のモチベーション向上の方法についてお話  ししました。   私たちのモチベーションを左右するものとして、「職員内のコミュニケー  ション能力」や「組織の一体感」なども挙げられます。   “コミュニケーションがしっかりと図れ、組織全体がひとつになって活動  している職場”、この環境も私たちセラピスト自身がモチベーションを向上  させ、患者様へ最大の治療をするのに重要な要因ではないでしょうか。 **********************************************************************      − 最後までお読みいただきありがとうございました − 「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信  を希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。   ※バックナンバーはホームページに掲載しています。    今後,このようなメールの配信が不要な方は、お手数をおかけしますが、  タイトル欄に「配信不要」とご記入の上、返信してください。  また、アドレスの変更等がございましたら、その旨ご連絡ください。       発 行 : 心と体のリハビリテーション研究会       e-mail : info@koko-kara.info       URL : http://www.koko-kara.info/ *********************************************************************