◆◇━━━━━◇◆ 心と体のリハビリテーション研究会 ◆◇━━━━━◇◆        〜*−*〜 KOKO-KARA Information 〜*−*〜              第20号:2011.7.31         〜 患者のモチベーションコントロール 〜            http://www.koko-kara.info/ ◇◆◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆◇   「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信を  希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。 CONTENTS〈目次〉───────────────────────────  ■ 患者のモチベーションコントロール  ■ 第3回 姿勢制御アプローチ講演会 参加者募集中!  ■ Spine Dynamics療法「福岡」特別研修会 開催決定!  ■ 求む! 特別研修会 地域世話人  ■ 編集担当者からの一言 ───────────────────────────────────         ■ 患者のモチベーションコントロール ■ ───────────────────────────────────   「モチベーション」とは動機づけを意味しています。簡単にいえば何かに  対してのやる気という意味で使われることが多いようです。   スポーツに限らず、過度に緊張したりあがりやすいという人は存在します。  このような人と本番に強くここ一番で力を発揮できるような人の違いは何が  違うのでしょうか。   一つには育ってきた環境というものがあります。それは周囲の人間であり、  遊びや趣味などにより培われていくものです。これは自身の考え方次第で変  わることもあります。   もう一つの要素として遺伝的な要素があります。これは Cloningerなどが  ドーパミンレセプターとセロトニントランスポーターの関連性が性格に影響  をさせると報告しています。   先天的な要素があるという報告がされる一方で先に述べたような後天的な  要素も多くあります。そのためモチベーションに対しては後天的な要素で改  変が可能となることが十分に考えられます。   モチベーションは仕事、スポーツだけでなく、リハビリの治療面において  も重要な因子となります。   患者は受傷後にリハビリを行う際、自身がどのような状態になりたいのか  が明確でない場合、リハビリに対し受動的となり、成果も上がらないという  ことが臨床上ではよく起こります。   この状態を打破する方法を科学することは困難です。指導者、リハビリテ  ーションスタッフの経験値による導きが重要なファクターを占めるようなこ  とでもあります。   しかし、経験とは必ずしも時間的な要素だけではなく、患者の言動、行動  を分析する主観的な判断と、評価数値や質問用紙のような指標から得られた  客観的判断の両面から判断することが必要な要素となります。   そしてその経験値を活かし、患者に対して自己医療へ向けてモチベーショ  ンを高めるための方法を還元できることが指導者、リハビリテーションスタ  ッフとしての経験値といえます。   こちらはビジネスケースにおけるモチベーション(やる気)保つための7  つの方法をリハビリテーションへの応用を記載します。患者のモチベーショ  ンを高めるための指導方法とセラピストが補助する方法をご紹介します。  (1) 時間の物差しを伸ばす    やる気をそがれている時には、時間の物差しを伸ばして、考えてみるこ    とが役に立ちます。ゴール設定を、視点を短期ゴールから長期ゴールに    変えて物事をとらえることが重要となります。  (2) 「現在」を楽しく生きるための助言    患者が5年後、10年後という長期的の物差しで物事を考え、落ち込んだ    り、憂うつになったりする場合、時間軸をぐっと短くして、現在を楽し    く生きるように時間軸を切り替えることが重要となります。  (3) 「一歩引いて」物事を見ていただく    失敗の程度を客観的にとらえ、視界を広くし、ゴールからの視点に立っ    て自分を評価しなおすことが重要となります。  (4) 目の前のひとつのことだけに集中させる    視界を狭めて、ほかのことは一切考えずに、目の前のことだけに集中す    ることが必要となります。着実に短期ゴールを重ねていくことで、最終    目標の達成につながります。  (5) ゴールの再確認を促す    患者の生活は「目的」と「手段」の連鎖から成り立ちます。目の前の作    業を意味づけすることが、今の作業は通過点に過ぎず、本来のゴールは    さらに先にあることに気づきが生まれます。  (6) 習慣を変えてマンネリ感から抜け出させる工夫をする    コンディションを崩している状態において、行動や思考は一定のパター    ンに陥りやすくなります。セラピストがいつもの治療手段を変えてみる    のもいい方法です。  (7) モチベーションを下げないためのサイクルを創る    「絶好調」を維持していくためには、自身に刺激を与えてリフレッシュ    する仕掛けを、セラピストはあらかじめ用意しておくことが重要です。    好調なサイクルを提供し患者が自身でできるようになって初めて、モチ    ベーションコントロールは自分のものとなります。  参考文献  1)「月刊トレーニングジャーナル:No262」  2)「図解ビジネス心理学1 モチベーション やる気を引き出す20のポイント」 ───────────────────────────────────      「認定及び専門理学療法士制度」ポイント認定研修会     ■ 第3回 姿勢制御アプローチ講演会 2011 参加者募集中! ■ ───────────────────────────────────  ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━     【本日締切】>>>早期申込み割引<<< お申込みお忘れなく!   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■   「慢性痛疾患」や「運動器不安定症」に対するアプローチに難渋するセラ  ピスト達が声を挙げ、発足した「姿勢制御アプローチ」講演会は、今年で3  回目を迎えることができました。これまでの「形態を見て、形態を変える」  治療手法を見直し、全身の「機能を診て、機能を改善する」手法、すなわち  「姿勢制御アプローチ」による新しい治療の確立と効果立証が期待される時  代に、今まさに入ったといえます。   当講演会では全身の運動連鎖「姿勢制御機構」を考慮したアプローチを基  軸に「速効性のある機能改善手技」に焦点を絞り、Part1の講師陣によるさ  らにパワーアップしたデモンストレーション検証実技をふんだんに踏まえ、  これまでの常識を打ち破り、明確な効果を得られる治療手法をご紹介します。   参加した方々が検証実技からその論理を理解され、日々の臨床に生かせる  論理習得と意識の向上を目的としています。   この機会にぜひご参加ください。  ◇ 開催期日    2011年 9月11日(日) 京都会場:京都テルサ    2011年10月16日(日) 東京会場:よみうりホール    2011年11月20日(日) 福岡会場:福岡国際会議場  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/kensyukai/part3.html    ☆ お申し込みは携帯電話からも可能です。     http://www.koko-kara.info/i/ ───────────────────────────────────      「認定及び専門理学療法士制度」ポイント認定研修会     ■ Spine Dynamics 療法「福岡」特別研修会 開催決定!■ ───────────────────────────────────  待望の福岡2日間開催!この機会をお見逃しなく!   慢性疼痛疾患に対し、多くのセラピスト達が「患部のみの治療では完治し  ない」と感じているのではないでしょうか。世界的にも、慢性疼痛に対する  客観的評価法及び保存治療法はいまだ確立されておらず、現場では対症療法  が中心にならざるを得ません。   そこで我々は、患部を何らかの機序で発生した『結果』と捉えることで、  真の慢性疼痛疾患治療が実践できることを提唱します。慢性疼痛疾患の治療  では、身体のメカニカル及び反射的な両要素の因果関係を解き、根因となる  問題点を改善する必要があります。   本講演では、筋出力(作用力)と反作用力を緩衝する脊柱弯曲機能の関係  を、実技デモや多くの動画を用いて、分かりやすく説明します。  ◇ 開催期日   2011年12月3日(土)〜4日(日) 麻生リハビリテーション大学校  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!      http://www.koko-kara.info/kensyukai/20111203/index.html    ☆ お申し込みは携帯電話からも可能です。     http://www.koko-kara.info/i/ ───────────────────────────────────          ■ 求む! 特別研修会 地域世話人 ■ ───────────────────────────────────  この度、「心と体のリハビリテーション研究会」では、「姿勢制御アプロー  チ」講演会にご参加いただいたみなさまからのご希望により、ご要望に応じ  た「特別研修会」を実施することになりました。  その第1弾として、福岡で脇元幸一先生による「Spine Dynamics療法福岡特  別研修会」を実施いたします。研修会の詳細は、研究会ホームページをご覧  ください。http://www.koko-kara.info/index.html  そこで、研究会事務局では、今回の福岡と同じような企画をしていただける  地域世話人を募集いたします。  地域世話人にお願いすることは、以下のような事項です。   (1) 研修会の企画   (2) 会場探しの協力と情報提供   (3) 参加募集の支援  なお、研究会事務局では以下の事項を行っています。   (1) 電子版チラシとホームページの作成   (2) 参加申込のシステム構築   (3) 参加券などの発送業務   (4) 開催までの諸準備   (5) 講師関係の秘書業務   (6) (社)日本理学療法士協会への諸申請業務  <研修会企画の参考例>   ■1日研修会    10:00〜16:30(昼食休憩1時間を含む)   ■1.5日研修会    土曜日:15:00〜17:00、日曜日: 9:30〜16:00   ■2日研修会    土曜日:10:00〜16:30、日曜日: 9:30〜16:00    ※各研修会の募集定員     40名〜60名  地域世話人にご応募いただける方は、研究会ホームページのお問い合せフォ  ームからご連絡ください。  http://www.koko-kara.info/mail/postmail.html ───────────────────────────────────            ■ 編集担当者からの一言 ■ ───────────────────────────────────   リハビリテーションにおいては、モチベーションの維持は重要であること  は周知のとおりです。しかし維持には一定の努力と指導者の経験値が必要に  なると考えられます。今回はビジネスの手法をリハビリテーションに応用す  る方法をご紹介しました。   皆様の経験値の肥やしとなれば幸いです。   過去に配信されたメールマガジンvol.13『適切な目標設定の方法 〜SMART  Goal Setting〜』で具体的な目標設定の方法が記載されておりますのでこち  らもご参照ください。 **********************************************************************      − 最後までお読みいただきありがとうございました − 「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信  を希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。   ※バックナンバーはホームページに掲載しています。    今後,このようなメールの配信が不要な方は、お手数をおかけしますが、  タイトル欄に「配信不要」とご記入の上、返信してください。  また、アドレスの変更等がございましたら、その旨ご連絡ください。       発 行 : 心と体のリハビリテーション研究会       e-mail : info@koko-kara.info       URL : http://www.koko-kara.info/ *********************************************************************